A. 申し込み
- 朝日新聞奨学生プログラムの採用は1年に1回だけですか。
はい、そうです。年に1回だけ採用試験を行います。採用試験は毎年4月~6月にかけて行われます。
- 朝日新聞奨学生プログラムには紹介手数料がかかりますか。
紹介手数料も身元保証人経費もかかりません。ただし、来日前に250万MNTを担保として預けていただく必要があります。在学中、奨学生が何か問題を起こした場合に発生する費用を賄うためのお金です。契約期間を無事に満了し帰国した場合、250万MNTは満額返金されます。
- 最近、新聞奨学生送り出し機関が増えています。その中で御社の特徴を教えてください。
弊社モンゴル日本青年交流支援センターは朝日新聞奨学会に正式に委託された送り出し機関であり、新聞奨学生プログラムを初めてモンゴルに導入し、2004年以降、絶えることなく定期的に当活動を行ってきました。大きな特徴は、奨学生に渡される給与が数ある奨学生プログラムの中で最も高いこと、また紹介手数料がかからないことです。
将来のために、諦めず一生懸命頑張れる人なら誰でも参加できるプログラムです。
- 小中高等学校を卒業した人が、当プログラムに申し込むことができますか。
はい、そうです。ただし、来日時点で19歳になっていることが条件です。例えば、2019年3月に申し込み、内定した場合、2020年に3月に来日します。その場合、2020年3月までに19歳になっている必要があります。
ただし、日本では年齢の計算を行う際、生まれた月から計算するので、注意してください。
- 26歳で申し込むことが可能ですか。
できません。当プログロムの年齢条件は、来日時点で19~26歳であることです。採用試験、事前教育に約1年かかり、来日の際には年齢が過ぎてしまうため、申し込みはできません。
- 日本語を1か月程学んだ人でも日本語未習者として申し込むことは可能ですか。
可能です。未習者クラスは文字学習から始まるため、初級レベルまでの人なら、未習者クラスへの申し込みが認められます。中級以上の知識をもっていれば、既習者扱いになります。
- 刺青がある人が申し込みできない理由を教えてください。これは人権問題ではありませんか。
朝日新聞奨学生プログラムは新聞配達をしながら、日本語学校に通うシステムです。新聞配達は読者であるお客様と一番近くで接するサービス業で、お客様の気分を害してはいけません。刺青に対する考え方はモンゴルと日本では大きく違います。時代の流れによって、刺青を許容する考え方も広がりつつありますが、年配の方々には抵抗感を持たれることが多いといっていいでしょう。そして、お客様の多くは年配の方々です。滞在する国の文化や考え方に配慮が必要です。
B. 試験内容
- 毎年、採用人数は決まっていますか。
採用人数は決まっていません。採用試験の結果、事前教育の成績、態度といった条件により、人数が絞られ、毎年約20名前後の学生が来日しています。
- 書類選考ですが、合否判定の基準は何でしょうか。
申込書に記載された留学目的等から、申込者の丁寧さ、本気さ、責任感等を見ます。
現代の若者は申込書記入をそれほど大切にしていないため、不十分な申込書が提出されるケースが少なくありません。例えば、顔写真が無い、ボールペンの色が違う、また、汚したり、破ったり、志望動機欄が空白状態だったりなどのミスが多くあります。
- 日本語既習者は日本側身元保証人による面接試験が2回ありますか
はい、そうです。日本側身元保証人による面接は2回(6月と10月)行われます。
- 朝日新聞奨学生プログラムの合格対策授業はありますか。
特別にはありません。ただし、合格した後の事前教育はあります。
- モンゴル日本青年交流支援センターは日本語教室を設けていると聞きました。当教室に通うことによって、朝日新聞奨学生プログラムに合格することは可能ですか。
申し込みは可能ですが、合格は約束しません。個人の努力次第です。当センターが行っている日本語教室は一般向けで、朝日新聞奨学生プログラムとは別です。ただし、当センターのすべてのコースを受けた後新聞奨学生プログラムにチャレンジし、内定した学生は少なくありません。
C. 渡日前
- 事前教育についてより詳しく教えてください。
事前教育は6月に行われる面接試験の合格者を対象に行われるものです。実施期間は9月(日本語未習者は6月)~翌年3月です。教育内容は、原付バイクの勉強・乗車練習、日本のビジネスマナー教育、仕事現場における注意事項、日本語能力向上の必要がある学生を対象にした日本語授業などです。
- 日本語未習者対象の教育について、詳しく教えてください。
書類選考で合格した、日本語の知識が全く、もしくは少ししかない学生を対象に行われる授業です。当授業を受けるためには、書類選考及び当センターのスタッフによりモンゴル語で行われる面接試験に合格することが条件です。
D. 渡日後
- 来日してから住むところは、職場や学校から離れていますか。
職場と家はとても近く、学校も近くになるよう調整しています。通学手段は電車、バス、地下鉄、自転車など新聞販売店によって様々で、遠くても30分以内になるようにしています。
- 入学する日本語学校を自分で選べますか。
人事調整のため、日本側から指定されます。学校、職場や居住地は自分では選べません。
- 2年の契約期間満了前に帰国した学生はいますか。帰国理由はどのような理由でしたか。
勉強や仕事が辛くて途中帰国した学生はいません。女性であっても、途中帰国者はゼロです。(女性奨学生は2015年現在で計35名。)ただ、1,2名は家庭の事情でやむを得ず帰国しました。
夜中に起きて働くという仕事は簡単ではありません。将来の夢のために覚悟を決め、弱音を吐きそうになる自分自身に勝つ強い意志が何より必要ですし、選ばれた奨学生は皆、そのように育っていきました。2年の努力は将来何よりの財産になることを、職員一同全身全霊で学生に伝えています。
- 2年間の朝日新聞奨学生プログラムを終えた後、続けることは可能ですか。
可能です。ただし、奨学生のこれまでの2年間の業務実績などが条件になります。2年間の奨学生プログラムを問題なく終了させ、続けて奨学金を受けながら、大学に進学している学生が多いです。
- 2年間の朝日新聞奨学生プログラムを終えてから進学した学生はどのぐらいいますか。
全卒業生の約95%が大学や専門学校に進学しています。
- 送り出し機関は2年間の在学中、奨学生と定期的に連絡をとっていますか。
はい。来日前、奨学生及びその家族、送り出し機関、日本語学校、新聞販売店、朝日新聞奨学会すべてが協定契約を締結しています。それに基づいて、プログラムが実施され、モンゴル側の当センターも定期的に学生と連絡をとり、様子を把握しています。